湘南ひらつかテクノフェアを終えて

10月21日(木)~23日(土)に開催された「湘南ひらつかテクノフェア2015」に出展者として参加しました。ブースに立ち寄って頂いた方には感謝いたします。

湘南地区で交流している技術士仲間にも声を掛けて、数名が一緒に私のブースに参画しました。お陰様でブースから少し離れて他のブースを見て回る時間ができ、製造業の出展製品を見たり、自分の宣伝をしたりできました。

展示会は、平塚商工会議所主催ということで、平塚市の会社を中心に130社ほどの出展で、非常にコンパクトな感じでしたが、大きすぎず小さすぎずといったところでしょうか。

実際に見て回って、興味をもった製品や技術などを少し紹介したいと思います。

 有限会社グリテックスインターナショナル
平塚市の会社で、太陽光追尾型太陽電池パネルを展示していました。設置場所の緯度・経度・高度の位置情報を基に、設置したセンサーにより日の出から日の入りまで最適な方向へソーラーパネルの向きを変えるというものです。これにより太陽光高度が低くなる冬場でも、固定式パネルに比べ4.7倍の発電量となるそうです。狭い場所に1kW程度のパネルを設置する例が多いようです。二次電池の制御技術や燃料電池とのシステム化など、いろいろと情報交換させて頂きました。

株式会社足立製作所
今年から私が加入した平塚市異業種研究会の古くからの会員会社です。各種産業機械の設計・製造を行っており、機械の制御装置のごく一部を展示していました。私のような化学屋には装置の制御などは全く専門外で、これまで様々な製造装置を実際に使ったり、他の会社で見学したりするときにいつも思うのですが、このような装置をよく作るものだと感心してしまいます。このような中小企業が作る製造装置が日本のものづくりを支えているのだと思います。

株式会社松永特殊溶接
焼津市からの参加です。溶接は実際にやったことが無いのですが、展示していた溶接品を見ると、技術はかなり高いようでした。これはすごいなと思ったのは、金型のちょっとした修復を溶接の技術でその場で短時間に行うというものです。金型の修理は大変納期がかかることは、社会人初めの2年はFRP業界にいたのでよく知っていました。金型の修理は大変なので傷をつけるなよと、先輩たちから聞かされていたものです。今はこの技術のおかげで、ちょっとした修復なら1~2時間位で終えることができるそうで、大変勉強になりました。

東海大学工学部動力機械工学科長谷川研究室
パイプの片側を熱すると温度差により音波が発生する現象を利用し(実演していました)、この音波を発電に利用しようという技術でした。音波が発生する理由についてはまだわかっていないそうですが、今回の展示会では一番関心を持った技術です。ブースでは学生が一所懸命に説明してくれたのですが、門外漢の私にも分かるような説明ができる工夫をしてほしかったです。

DADA design
私の隣のブースでした。初日にご挨拶していたのですが、最終日に社長が来られてお話させて頂きました。会社のロゴが大変ユニークで、記憶に残るデザインです。さすがプロの仕事は違うなと思わせるものです。お互いにビートルズ好きということで、仕事以外の話で盛り上がってしまいました。

河野国際特許商標事務所
所長弁理士の穂坂氏とは昨年も会場でお会いしていました(私は来場者として)。小田原の自宅から東京の事務所へほぼ毎日通っているそうです(1日だけ小田原勤務)。商標に関しての仕事も豊富だそうで、2020年の東京オリンピックのロゴ問題についてご意見を聞かせていただきました。次週、神奈川県産業技術センターで行う予定の講演内容をかいつまんで説明して頂けたのは大変勉強になりました。

3日間ブースに立っていて痛感したのは、やはり「技術士」の知名度の低さでしょうか。もっと認知度を上げるための活動もしなければと思った次第です。

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